港区虎ノ門の音楽教室 MUSICASA


港区虎ノ門の音楽教室 MUSICASA

チェロ・バイオリン・ピアノ・声楽・子どものためのソルフェージュのクラスを開講しております。


2013年8月19日月曜日

幸せな日々

ご無沙汰しています。
育児・仕事・バロックチェロ・勉強と欲張るもんだから全く時間が作れません。
夫と結婚する前、メールの返事が遅いことに対して「メールを書く時間の1分ぐらいあるでしょ!」と怒っていたけど、忙しい時って心が捕われてるから、その1分もメールに使おうという気になれないんですね。
またひとつ、夫を理解する事ができました。(笑)

音楽学に引き続き、ここ1週間はナショナリズムについての講義を受けていて、民族問題がなかなか面白い。
今日は『マルクス主義が民族問題を解決できなかった理由』をレポートにして提出。間に合って良かった。1週間頭フル回転で文章を考えて、昨日の息子のお昼寝中しか空く時間がなく一気に書き上げるという。。もうなんかギリギリの生活。
おかげさまで今まで腑に落ちなかったマルクスについて少し頭がまとまりました。
興味深かったのはマルクスが社会主義思想に至るまでの経緯。
そもそもマルクスの描く人間の本質というのは、肉体と精神が結びついたもの、即ち「労働」であって、私達は労働というとまず賃金を稼ぐためにあくせく働くイメージがあるけど、マルクスの言う「労働」というのは、例えば一人のチェリストがドヴュッシーのチェロソナタを弾きたいと考える→最初はうまく弾けない→指使いを楽譜に記す→CDを聞いたり楽譜を分析する→難しい箇所を何度も練習。。。そして最後には曲を完成させる、そのチェリストがうまく弾けなかった状態からそこまで辿り着く人間の成長が「労働」だと言っているのです。
で、資本主義社会においては、チェリストがドヴュッシーを弾けるようになることよりも、大衆の前でAKBを弾いてお金を生み出すことが重要なのであって、マルクスにとってそれは人間の本質を抑圧しているということなんですね。
労働者をその資本主義社会から解放し、人間の本質を生かせる社会を作るという所から社会主義が出来上がっていくのです。ここまではとても良さげな思想ですよね(≧∇≦)
結局彼は民族問題は解決出来ず、社会主義もスターリンという独裁者を作ってしまったわけですが。。
この失敗をふまえつつ日本にマルクスの考えを取り入れていけないものでしょうかね(´Д` )資本主義社会で育った日本人は豊かとはとても言えないからなぁ。

民族問題と言えば、最近FBでフランス在住の方が
「たまに日本に帰ってくるとエレベーターで誰も挨拶をしないのが不思議。お互い挨拶するだけで気分が良くなるのに。淋しい国。」
というような内容を投稿していて、なんかこういう日本とフランスを比べてどうだとか言いだすと、「どうしてフランス人はまじめに働かないの?働くのは楽しいのに」とか「どうしてイギリス人は意地悪言うの?人に優しくした方が良いのに」とかそれぞれの地域の特性をどうして?とか悲しい!とか言い出してもキリがないしナンセンスだと思う(´・Д・)」
あとこういう発言って(私も海外に住んでいた時は思ったりしていたので分かるのですが)、ちょっと意地悪な言い方をすると、自国から距離を置いて客観視している優越感というのもありますよね。
。。。って民族問題とあんま関係ないか(笑)

まだまだ講義は続きます。
協力してくれる夫と義両親、応援してくれる神戸の母、そして8月はいつもより多めに保育園に通うことになり頑張っている息子に感謝です!!
ご近所のKちゃんといちゃいちゃ♡

0 件のコメント:

コメントを投稿